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コロナ禍 自粛期間を終えて子どもたちにみられた変化
コロナ禍の自粛生活を終えて、乳幼児教室の子どもたちに変化が見られました。
何だかイライラしている。
たくさん話を聞いて欲しそう。
思いを言い出せず、突然、泣き出す。
友だちにキツくあたる。
などなど、
大きな生活環境の変化の中で、今、子どもたちに必要なことは何か・・・と考えていました。
家族には「家族会議」 子どもたちには「クラス会議」
アドラー心理学勇気づけ伝道師のヒューマン・ギルド 岩井俊憲先生から「家族会議」のファシリテートを学び、子どもたちの「クラス会議」のお話を聞きました。

「クラス会議」は、小学生対象のテキストがあります。
しかし、幼児期でも3・4・5歳であれば、人と繋がり生きる子どものベースが作れるのではないかと思いました。
そこで、「家族会議」の学びでご一緒させていただいた、勇気づけ学園 幼児教育家の阿部洋子さんに無理を承知で、「幼児のためのクラス会議」を学びたい旨をお話し、何とか教えていただけないかと、お願いしたのです。
洋子さんはあっという真に「幼児のためのクラス会議」を開発してくださいました。
いよいよ「幼児のためのクラス会議」を学ぶ
「幼児版のクラス会議」の目的・ルール・ねらい・進め方
幼児の場合、幼稚園教諭・保育士・教室の先生の役割を教えていただきました。
そして、「幼児のためのクラス会議」を実践することは、「『見守る保育』の第1歩につながる。」と話してくれました。
幼稚園教育要領が保育所保育指針が改訂されて、『見守る保育』の重要性がうたわれていますが、幼児教育や保育の現場でそれが実践されるには、教育者の意識改革と実践が必要と感じています。
洋子さんは、先生の役割の中で以下のように伝えてくれました。
「先生はファシリテーターとして、子どもたちのそれぞれの意見や思いを、自分の意見、思いや感情を入れずに引き出して進めていくことが重要。」
「子どもたちの無限の可能性を引き出す」
「子どもたちには自分たちで問題解決をできる力があるということを信じる」
「そうなんですよ、そうなんですよ!」と話を聞きながら共感していました。
「幼児のためのクラス会議」のベースは自然の中の豊かな遊び
クラス会議はコミュニケーションの基礎を学ぶ場ではありますが、
何よりも自然の中で遊ぶことが、子どもたちの何者にも変えがたい学びであり、交渉したり、楽しくなるための工夫をしたりできる場であることも話してくれました。
こんなエピソードがありました。
子どもたちの虫取りの場面で、先生「こっちにバッタがいるよー!」と声をかけるのは手出し、口出し。
子どもたちの五感を育てることを幼児期ねらいとしていた場合、子どものチャンスを奪うことになってはいませんか?という問いかけでした。
それやってる!というエピソードですね。
そこで洋子さんが話してくれたのが、先生の勇気もくじかないとすると・・・
「5回に1回は先生は口を閉じて、待ってみることから始めませんか?」というものでした。なるほどー、先生はやってみようと思えるし、子どもたちには見守りの環境が提供されるという勇気づけの声かけでした。
まずは実践!
今日の学びを、異年齢の乳幼児教室(一部学童も含む)で実践してみます。そしてやってみての問題点を洋子さんに相談しようと思います。
洋子さんが伝えてくれた「幼児の場合は、個々の意見を大切に扱ってあげてね。幼児期の未発達な部分をサポートして、一人一人を大切にしてあげてほしいです。」を念頭に置いて・・・
洋子さん、ありがとうございました!
