8月15日土曜日 本日よりママと娘の親子参加のSMILEコース(全8回)が開講しました。
ママは、娘の幼児期にSMILEに参加し長男・長女二人の子育てをしました。息子や娘の子育てが卒業に近づき、「自分の子育てはどうだったのか?」また、「子どもたちにどんな姿をみせられたのか?」そして「子育てを終えた後の自分の人生は?」などのテーマをお持ちです。
娘さんは、大学受験を前にして、自分の迷いや不安に向き合い、その元をたどっていくと、家族関係に結びつくことを感じており、そのテーマを解決したいという明確な目標を持っていました。
今回は、娘さんの大学入試を前にして、「愛と勇気づけの親子関係」を構築したいという目的でお二人での受講となりました。
目次
子どもの行動を理解しよう!
SMILE(Seminar of Mother(Father)-child Interaction with Love and Encouragement)は、アドラー心理学を元にして、主に子どもに対する親の対応の仕方についてプログラム化された体験学習です。
親子関係以外にも職場・友人・嫁姑・隣人等々、あらゆる対人関係に応用できるものとなっています。
どんな子どもに育ってほしいですか?
ママに対して質問してみました。また、娘さんには「どんな大人になりたいですか?」と質問してみました。
・やりたいことで自立してほしい。
・自分らしさを発揮してほしい。
・社会のルールの中にありながら、自分の中にある子ども心を大切にした大人になりたい。
・好奇心旺盛で、物事に純粋に柔軟に取り組める人になりたい。
・人とは違う 特別を発揮できる自分になりたい。
ママの願いと娘さんの気持ちは、表現に違いは有れども、ほぼ同じように感じました。
ママは、今までの親子関係を振り返り、「娘が成長して特別を発揮する上での枠や制限を取り外せたら・・・」と伝えてくれました。
まさに、愛と勇気づけの親子関係のスタートですね!
アドラー流 子育ての目標は
心理的な目標は
・私は能力がある
・人々は私の仲間だ
親は自分の関わりを振り返り、この関わり方は、子どもは「私は能力がある」と感じるだろうか?「家族は私の仲間だ」と思うだろうか?と自己点検することが必要です。
子どもは自分は能力があると思うことができ、家族だけでなく、自分と関わる社会の人々についても仲間だという意識が根づいて行きます。
行動面の目標は?
・自立する
・社会と調和して暮らせる
当たり前のように見えますが意識していないと子育ての中ではすぐに忘れてしまいます。
子どもは母親をモデルとして世界を学びます
母親は、子どもが世界と繋がる最初の人物であり、子どもは母親を通じて人々とのつながりを理解して行きます。
子どもは母親をモデルとして世界を学んでいくのです。
2つの能力
①自己管理の能力
多くの親が願っている、子どもが自分のことが自分でできるようになる=自立するという身体的な能力と、筋道の通った考え方ができる、冷静に話し合えるという心理的な能力もあります。
②貢献する能力
勉強が好きなら勉強を活かして、運動が得意なら運動を活かして、芸術や表現を活かして、どうやって人の役に立てるのかを考えることができる、そういう能力がある大人になってほしいのです。
子どもはみんなそれぞれ特別な能力を持っています。子どもが家族や周囲のために行動したら、感謝を忘れないで、声をかけてあげてください。その積み重ねで「貢献する能力がある自分」が育って行きます。
イライラしたり、子どもをコントロールしたくなったら・・・
子育てしていて、子どもの行動にイライラしたり、親の思い通りにコントロールしたくなったり、怒鳴りたくなったら、4つの目標を思い出してください。この親の対応で、子どもがこの4つの目標に向かうだろうか?向かわないだろうか?といつも考えてみてください。
子育てに目標を持っていると私たちは道に迷うことがなくなります。