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3回目の宿題を終えた保育士さんたちは
SMILEには1章終わるごとに宿題があります。学んだことを実際に日常生活で実践し、学んだ技術・方法を使ってみるのです。そして、記録して、それを使った時に、子どもたちや周りの人の反応がどうだったのかを観察します。
3回目の宿題を終えて、子どもとの関わりが随分変化していることがわかりました。子どもたちへの言葉かけが、応答的になり、子どもたちとの関係に明らかに笑顔が増えました。共感が生まれるようになりました。
子どもたちは、とても素直で純粋で、大人の作り出している違いに敏感に反応してくれているようです。
SMILEは全部で8章です。ここからは、子どもたちとの関わりだけでなく、家族との人間関係、保育園での人間関係、コミュニティでの人間関係、そして、自分自身との関係にも、勇気づけをしてみては・・・という提案をしてみました。
4週目の実践が楽しみです!
「課題の分離」は子どもを支配するためでなく援助し勇気づける
「課題の分離」とは
ある出来事の問題(課題)にどう取り組み、どう解決するか、、その結末が誰の身にふりかかるのかを考えて課題分け(分離)をする作業です。
親がいつまでも宿題をしない子にイライラして「早くやりなさい」と言ってテレビを消したりする。これは、宿題をすることは子どもの課題です。そこに親が口出しをしているということになります。
「子どものため」は「親=自分が安心するため」
子どもの成長は、たくさんのことを自分で体験して、学んで行きます。親は先回りして、子どもの課題に口を出したくなるものですが、それでは子どもが自分の問題を自分で解決できるようにはなりません。
何か問題が起きたら「これは誰の問題かな?」と立ち止まって考えることが大切です。
親は「子どものためだ」という言い訳に一番騙されているのは自分だということに気づき、自分に都合の良い言い訳で自分を騙していないかどうか、いつも自己点検をしていないといけないのです。
子どもの課題は子どもが解決することが望ましい
もし、自力でうまく解決できれば、子どもは「自分は能力がある」と感じるでしょう。もし親が解決してしまったとすれば、子どもは「自分は能力がない。ダメだ」と感じるかもしれません。
しかし、子どもは自分の力だけでは課題を解決できない場合もあります。その時は、子どもがはっきりと言葉で「助けてほしい」「手伝って」と頼んでくれれば、親は手伝うことができます。