【魔の時間帯】
小学校5年生から中学校2年生位の間というのは、
人生の中で「魔の時間帯」とよばれていますね。
この時期は、親でも想像が出来ないくらい、子どもが変わる時期です。
思春期とよばれています。
この時期は、変わらないと問題なんです。
この時期に、何もないなんていうのはダメで、
大人になって、狂っちゃう。
この時期を狂わないままで通過した子どもはね、
ー本来は、そんな子どもはいないんですよね。
いるはずないんですが、
親が鋳型にはめ込んで、狂わせないようにしてしまう場合はありますがー
そういう子は、自分のことが表面しかわからなくなってしまう。
そして、人間というものが、表面しかわからない大人になってします。
「わからないもの」って、人は怖いんです。
自分のことが、本当はわからない。
人間のことがわからない。
そういう子は、人間をむちゃくちゃ怖がる人になっていきます。
狂うとき、狂わないと、ダメなんですね。
これが愛なのです。
狂わせないのが、愛じゃないんです。
狂わしてあげる、そして、それを守ってあげるのが、愛です。
子どもを支配するお母さん
小学校5年位から、中学校2年くらいまでが
どうして「間の時間帯」かというと、
その時期は、
人としての「気づき」が始まるからです。
それまでの子どもというのは、だいたい、「いい子」なんです。
そういう意味で「いい子」かというと、
子どもは親の支配下にいます。
だから、親は安心なんです。
「いい子」ってそういう意味。
支配しやすい、だけ。
「時間だから、起きなさい」
「顔を洗って歯を磨きなさい」
「早く食べなさい」
「学校に行く準備をしなさい」
「忘れ物はないの?」
「早く帰ってきなさい」
ーこんなふうに言います。
だから、子どもは何も考えなくていい。
(自分で判断して何かすると、お母さんの気に入らないから、言う通りにしておけばいいや)
と思うようになる。
お母さんは、
(うちの子は、素直だ。私のいうことはハイハイと聞く)って安心している・・・
【イヤイヤ期も愛をもって】
2歳から4歳位の時期 「イヤイヤ期」「第一次反抗期」も大切ですね。
今まですべてを母親にやってもらっていた事を自分自身でやろうとし、
母親の言う通りにはしようとせず、
ぐずったり、だだをこねたり、
口答えをしたり、憎まれ口をたたいたり抵抗する。
これ、第一反抗期です。
3-4歳の憎まれ口は母親をイライラさせたり不安にさせたりしますが、
子どもが自律性を身につける大切なときです。
母親も愛をもって、自身の不安を乗り越え、
子どもの成長を見守りながら
子育てをすることが大切ですね。
この時期の子どもは「じぶんで」「じぶんが」を主張します。
「自分」ではない「他の人」の存在を実感します。
人は他者の存在をしっかり実感し、認めることで、
その後の社会的人格を形成していく。
「じぶん」と他者との調和が取れる、
対人関係の一歩をつくる大切な時なのです。
こちらも、愛で見守る時ですね・・・