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コミュニケーションでもっとも大切にしたいこと
17歳の娘さんとお母さんの、第2回目のELM講座。オンラインのZOOM画面に現れた二人のエネルギーがとてもスッキリされていて驚きました。二人に何があったのかと尋ねてみると、今日の ELM講座に向けて二人で時間をとってゆっくり話したとのことでした。
アルフレッド・アドラーがコミュニケーションでもっとも大切にしていたことは、
「相手の目で見て、相手の耳で聴き、相手の心で感じる」
そして、
相手への「共感」的な態度を持ち、「観察上手」+「聴き上手」である人
は「アドラー流コミュニケーションの達人」であると言われます。
言葉数が少なくても、流暢な話ではなかったとしても、お互いにわかり合うことができるので、HAPPYな関係を構築できるのです。お二人の関係にもそれがスタートしたようです。
アドラー心理学での「共感」とは
アドラー心理学での「共感」とは、
「相手の関心」に関心を持つことです。
人間関係が得意でない人は、自分にばかり関心が向きやすく、自分中心の話題で接することが多くなってしまう傾向にあるようです。
それに対して相手が考えていることに関心がある人は、相手を理解しようとしてよく話を聴きます。質問をしたり、自然に話題を相手中心に展開できるようです。
相手から好感を持たれるだけでなく、相手が気持ちよく話してくれるため情報が多く入ってくるというメリットもあるようです。
そういえば、こちらのお母様は、お茶を飲んだり、時にはお酒を飲んだりして、色々な人からお話を聴くことがお上手でした。
娘さんとの間では、娘さんに対する思いが強すぎて、お母さんの「自分の目で見て、自分の耳で聞いて、自分の心で感じる」ために、「共感」が起きにくい関係になっていたようです。
「共感」の特徴
- ①相手の考えていることに関心をもち、周りの状況もよく把握しようとする
- ②相手に対する尊敬、信頼がベースにあり、協調しようとする気持ちがある
- ③相手の自立心、責任感を大切にする
- ④自分の感情をコントロールし、理性的な対応をとる
いい人間関係はお互いが「対等」
17歳の娘さんとお母さんというそれぞれの立場はありますが、一人の人間という点では同じです。このフラットな関係で相手に「共感」することが、Happyな関係にはとても大切ですね。