前回の記事:【シュタイナー教育をまなぶ②】 0歳~14歳までの生命体と感情体を育てる

前回のおさらい

 




幼児期は特に生命のあるものに触れる

【生命体とは】生命を十分に熟させるものそれは、外の世界にある生命、いのちあるものと触れ合ってこそ本当に熟する。

 

牧場の緑の本当の草いきれ、そこを転げ回った時の自分の五体による感触、花の匂い。

浜辺の砂浜から歩み出て、自分の足元に打ち寄せる波のリズムや、その重さ軽さ。

海の水の塩からさ・・・そんな生きた力。

0歳から 7歳の生命体の時期は子どもの五感を総動員して体験しなければなりません。

 

感覚をイメージへと具体化

そういう体験を生命体の時期に十分積んでおくと、情報を与えられた時も子どもは自分が経験した山や木や草の感覚から、それをイメージとして浮かべルことができるようになります。

情報が先行すると生命体が弱められてしまいます。

7歳までに子どもが身につけると良いといわれているもの

生命のあるものに触れ合わせるという考えから

・少なくとも7歳までの間は、着るものはなるべく天然の繊維ー木綿・羊毛・絹

・化学繊維やプラスチックは良くない。

 

「それは、子どもに生命をじかに伝えているかどうか」を考える

例えば、本物のみかんジュースやリンゴジュースが子どもの生命体に訴えると思ったら、自分でみかんやリンゴのジュースを絞ってみてはどうかと考えるところから初めてみてください。

 

0歳から7歳までの時期は、いつでも生命に触れれるかどうかを心に留めておいて、できるだけその方向で接してあげることが大切です

 

生命体が、膜の中で活発に成長しているのだとその子を観てみる

この生命体に、何か外の生命を呼応させてあげようと思えば、プラスチックの感覚より、木の皮のザラザラした感覚に接しさせてみてはいかがでしょうか。

そのほうが子どもの生命体がより健全に育ちます。

そうすると既成のおもちゃを使って何かのごっこをやるのでなくても、お母さんが使った水色のきれ(木綿・羊毛・絹)の残りがあればそれをおいて川ができた。お池ができた、毛糸の残りを浮かべてお船がいるよと遊ぶこともできるのです。

知識から行動へと移すチカラ

そして小学校時代には【感情体】の時期になり、感情を豊かに育てることで「生命活動」と「感情」の結びつきが生まれます。

そしてさらに次の段階で【自我】の時期になり、知的なこと、思考力を使って物事を判断する力を養っていきます。

このような成長の過程があるからこそ、子どもが成長した時知識は死んだ知識でなく、知識を行動に移すことができるようになるのです。

まとめ

・生命体は生命体と呼応する。呼応する基礎のある子は、意思の強さが子どもの中で熟する。

・イメージを作り出すものは感覚

・0歳〜7歳までの時期は「子どもに生命をじかに伝えているかどうか」を考えてチョイスを考えてみる

 

参考書籍

私とシュタイナー教育  子安美知子(学陽書房)

ーいま「学校」が失ったものー

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