【シュタイナー教育をまなぶ④】理想の家庭としての幼稚園

前回の記事:【シュタイナー教育を学ぶ③】幼児期の自然体験が大切な理由

前回のおさらい

・生命体は生命体と呼応する。呼応する基礎のある子は、意思の強さが子どもの中で熟する。

・イメージを作り出すものは感覚

・0歳〜7歳までの時期は「子どもに生命をじかに伝えているかどうか」を考えてチョイスを考えてみる

 




理想の家庭としての幼稚園

シュタイナー幼稚園は【生命体】を、

シュタイナー学校は【感情体】とそれに次ぐ【自我】を

それぞれ教育の課題とするところの重点が移行してきています。

 

シュタイナー幼稚園は、理想的な”家庭”

幼稚園は単に学校の前段階ではありません。生活次元での習慣をシュタイナー幼稚園では主要な課題としているので、字も数字も教えることはありません。

 

両親の離婚などによっておばあちゃんのところにあづけられているといった事情のある子の入園を優先して、幼稚園をその子たちにとって理想に近い家庭として作っていくことをします。

幼稚園では、保育室にキッチンが付いています。一つの保育室が一つの家庭を作っているので、こちらのキッチンとお隣のキッチンとで作っている献立が違うことがよくあります。それを互いに交換しあったりして、地域社会の交流のようなことを学んでいくのです。

 

画一的なカリキュラムでなく、一斉保育でなく、本当はこんな形の家が望ましいという雰囲気を、お部屋お部屋で作っています。

先生たちは理想の”両親”

シュタイナー教育の現場では先生たちは理想の両親になったつもりで子どもに接しています。

その時先生たちの出発点になっているのが、人間観です。

0歳から7歳の時期にこそ、知・情・意のうち、「意」の基礎を作っておく。

バランスのとれた人になる、そんな大切な時期を先生達は支えているのです。

 

まとめ

・シュタイナー幼稚園は【生命体】を、シュタイナー学校は【感情体】とそれに次ぐ【自我】を育む

・幼稚園は子どもたちの理想的な「家庭」

・先生は理想の「両親」

参考書籍

私とシュタイナー教育  子安美知子(学陽書房)

ーいま「学校」が失ったものー

 

以上【シュタイナー教育をまなぶ】シリーズをお読みいただきありがとうございました!

次回は【シュタイナー教育の乳幼児教育】をシリーズでお届けします〜

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